ロータス物語 第16回「変化」

ロータス物語

(前回のあらすじ)2008年に新生OB会が発足した。新生OB会は、初のOB会主催である創立50周年記念演奏会に向けてひた走る。創立50周年記念演奏会は、2010年7月3日に信長貴富先生に委嘱した「五つのモノローグ」をはじめ計4つのステージを披露し大盛況の中で終演を迎えた。また、過去の演奏会音源のディジタル化と50年史も完成した。

ロータス物語 第15回「50周年」
(前回のあらすじ)2000年は部員58名が在籍し、大学院生や大学院に進学していないのに何年も在籍している長老たちの知識もあり安定した活動を行っていた。部室は24時間営業で、新歓活動も存分に楽しみ、ジョイントコンサートも毎年夏に開催し、冬のク...

常任指揮者の交代

第50回記念定期演奏会(2011.1.8) 岡山シンフォニーホール

創立50周年記念演奏会の半年後、2011年(平成23年)1月8日に第50回記念定期演奏会が開催された。ロータスにとって50回目の節目となる定期演奏会だった。

しかし、この定期演奏会をもって常任指揮者である10期OB上月が勇退することになった。上月は、1979年(第19期)に常任指揮者に就任し、それ以降、毎年の定期演奏会などで指揮を執り、ロータスの活動を間近で見てきた。上月の貢献は、計り知れないものである。上月が現役ロータスで指揮した最後のステージは、「コール・ロータス38年の足跡」と題し、これまで指揮してきた曲を抜粋したもので、常任指揮者として集大成と言えるものだった。

2011年度(平成23年度、51期)、40期OBの西山が常任指揮者に、上月は名誉指揮者に就任しロータスは大きな転換点を迎えた。

団員の減少

2011年3月11日(平成23年、51期)、のちに53期部長となる受験生の片山は、翌日の入試のためにいた岡山のホテルのテレビで東日本大震災の発生を知った。自分にとって明日の入試は人生の節目となるものであったが、それどころではない混乱が起きているのでは?と非常に不安を覚えた。

その春、晴れて岡山大学に合格した片山は、ロータスの扉を開く。同期は自分を含めて7人。入団当初はロータスに在籍する学年で一番少なく、当時の感覚では新歓に失敗した年と言われた。

これまでのロータスは、留年や大学院に進学しても卒部せずに活動を続けていくことが当然とされ、また歓迎されていた。こうした長老(5年生以上)の声の厚みや相談役としての存在がロータスの活動に大きな力となっていたことは事実である。ちなみに、初代指揮者と2代指揮者も留年しているし、それ以外にも多数が留年と大学院に進学している。ざっとした感覚では2割から3割だろうか?無視できない数であることは確かである。

しかし、このころから4年の活動をもって卒部する流れに変化していく。こうした変化の中で、ロータスは徐々に人数を減らしていくことになる。

表 2010年代のロータスメンの人数の推移

西暦 団の人数 1年生の人数
51期 2011年 45人 7人
52期 2012年 39人 11人
53期 2013年 25人 5人
54期 2014年 29人 7人
55期 2015年 24人 9人

 

※2011年 東日本大震災、アラブの春、なでしこジャパンW杯優勝、三井アウトレットパーク倉敷開業

ロータスとジョイントコンサート

Joint Concert2015「真夏の夜の夢」(2015.8.22) 指揮 村田雅之 ピアノ 水戸見弥子 (鎌倉芸術館大ホール)

2015年(平成27年、55期)8月22日に開催されたジョイントコンサート「真夏の夜の夢」は、横浜国立大学グリークラブ、北海道大学合唱団、信州大学グリークラブ、岡山大学男声合唱団コール・ロータスの4団が集まり神奈川県鎌倉市の鎌倉芸術館大ホールルで開催された。

ジョイントコンサート本番前日の顔合わせ時に行われたエール交歓で、北海道大学合唱団の演奏を聴いたとき「なんて楽しそうに合唱をするんだ」と片山は感動した。本番では、「斎太郎節変奏曲」をロータス単独ステージで演奏する予定だったが、北大のエール交歓で「都ぞ弥生(北海道大学の学生寮歌)」の前に「斎太郎節」の演奏を聴き、ロータスの演奏で戦えるか?と冷や汗をかいた。

合同演奏後のアンコール「夏の終わり」は、実際の季節も相まって、ストレートに感情の昂ぶる選曲でとても思い出深い曲だ。実際は、本番前日の合同練習で選曲を聞き、その後楽譜を受け取って暗譜、という無茶なスケジュールで演奏したことも今となってはいい思い出である。

ロータスコール

Joint Concert2015「真夏の夜の夢」(2015.8.22) レセプション

このころ、ジョイントに行くと、「ロータスといえば『ロータスコール』でしょう!」という話を他団の先輩(過去にロータスとジョイント経験のある人)からよく聞いた。

打ち上げで、ロータスメンが全員並んで、両手を上に挙げて振りながらロータスメンが全員で飲むという単純なものであるが、他団に鮮烈な印象を残していた。現在30~40歳半ばの全国の男声合唱団には、「ロータスは飲み会に強い!」という話が伝えられているという。しかし、いつしかこのロータスコールの伝統も消えていった。

 

第55回記念定期演奏会(2016.1.16) 岡山市民会館

 

※2015年 新国立競技場建設・東京オリンピックエンブレム白紙化、ギリシャ金融危機、第1回おかやまマラソン

※2016年 熊本地震、SMAP解散騒動、18歳選挙権施行、「君の名は。」大ヒット

第17回「コロナ」に続く

ロータス物語 第17回「コロナ」(ひとまず最終回)
(前回のあらすじ)これまで留年や大学院に進学した5年生以上のロータスメンが大きな力となっていたが、このころから4年の活動をもって卒部する流れに変化していく。こうして、ロータスは徐々に人数を減らしていくことになる。2011年度、40期OBの西...
ロータス物語 ~ロータス60年+αのあゆみ~
岡山大学男声合唱団コール・ロータスは、2024年に創立64年目を迎えました。コール・ロータスは、1961年4月17日に岡山大学で設立された男声合唱団です。創立当初は岡山大学鹿田キャンパス内の医学部生のみで活動していましたが、その後全学部に解...